事務所

おもに劇団⭐︎新感線まわりの怪文章を投げています

まだプロメアを観ていないあなたへ

この記事を開いてくださった方には、
 
・映画「プロメア」を観たのだが、「プロメア」という文字を見ると無条件でクリックしてしまうため、この記事を開いた人
・映画「プロメア」をまだ観ていない人
 
の二種類がいると思います。
今回はそのどちらにも充てて、文章を書こうと思います。
 
まず、まだ「プロメア」を観ていない人へ。
この記事の結論は「プロメアを観てくれ」となります。
言葉にして語る必要性も、本当は感じていない。
プロメアを観てほしいんだ。
 
それでも、せっかくこうして記事を書くことにしたのだから、
「プロメアを観てくれ」を語る。
 
「プロメアを観てくれ」を語る!!!
 
プロメアは「伊達と酔狂」を映画の形にしたブツだ。
映画館に着席し、予告編を見終え、映画が開始した瞬間、
私たちはただ制作者たちの酔狂に押し流されるほかない。
 
気の狂いそうな超作画アクション
ぶっ飛ぶロボ・名乗るヒーロー・押し寄せるメカ
ハイテンションに次ぐハイテンション
 
なんかやべぇの見にきちゃったな……と思う。
 
でもここで冷静になってはいけない。
「いま、わたしは二時間のジェットコースターに乗ったのだ」
覚悟を決めよう。覚悟といっても仰々しいものじゃない。ただ、ハンズアップの準備さえすればいい。
ここから二時間弱、延々とハンズアップが始まるのだから。
 
私はプロメアを初めて鑑賞した際、後半ずっと半笑いになっていた。
あまりのハイカロリー展開に「本当か?」という気持ちが高まり、
なんというのかな、ジェットコースターがてっぺんに昇りきった瞬間の、あの、
「あぁ……やばい……w」みたいな半笑いが延々と続いて、映画館を出てくるときにはもうフラフラになり「中島かずき…」しか言えなくなっていた。
 
ただし、ここで一つ述べておきたい。
「あまりにもハイテンションが続くと疲れちゃうんじゃ」という不安を抱いた方がいらっしゃると思う。
 
大丈夫。
プロメアの素晴らしい点のひとつは、静謐のシーンが非常に美しくできているところ。
騒がしく忙しいプロメアの時間にふと訪れる静寂は、ドラマティックで美しい。
 
その美しさに浸っていると……また次の起伏をのぼっている。
嘘!!!さっきまで見てたドラマティックなシーンは!!!????
 
そんなめちゃくちゃな感情のアップダウンに任せながら、プロメアという作品は二時間弱を走り抜ける。
 
プロメアは製作者の「俺はこれが好き!」がてんこ盛りに乗せられた作品だ。乗せられたどころか、乗りすぎて盆から落ちているものだってたくさんある。それでもプロメアは盆へ肉を果物を愉快なビームを盛り続ける。だって好きなんだもん。仕方ないじゃないか。そんな声を私はスクリーンから聴き続けて、それだけでもうアツい気持ちになった。
 
力強すぎる「俺はこれが好きなんだ!」を、こんなに豪華な仕様で観れることって本当に奇跡だ。
 
何度も何度もジェットコースターで急転直下を味わいながら、噛み締めた。
好きで仕方ない!と思いながら作品を作り続けられる大人たちがいる。
好きなんだ!その気持ちを優先して心血を注いだっていい。
それだけで、なんだかちょっと、いや、すごく救われる。
 
自分の好き、をあけっぴろげに晒すのって、すごく勇気がいる。
自分の内臓をぶちまけるような、息苦しさとか恥ずかしさとかそんなものが、大人になるとどんどん積み重なる。
プロメアは私たちの目の前で、思いっきり内臓をぶちまけてくれた。
その愛と勇気を目撃してほしい。
 
最後に、これからプロメアを観る人へ、上映前の心構えをお伝えします
 
・偏差値は下げておいたほうがいい(5ぐらいにしておくのがオススメ!)
グレンラガンキルラキルは見なくてまったく問題ない
・興奮しすぎて帰り道で朦朧としたら困るのでパンフレットは事前に買っておく
 
何より…
でっかい映画館で見たほうがいいので今すぐ見たほうがいい!!!!!!!!!!
今すぐ、この週末にでも駆けつけて見に行ってほしい。この映画はおっきなスクリーンであればあるほど楽しい映画だ。
 
いつまでも、あると思うな親と上映館。
というわけで、今から「プロメア」で検索してチケットを取るようにお願いします。
 
そして、「もうプロメアを観た人」へ……
 
プロメア、最高だったよな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
追いプロメアで会おう!!!!!!!!!!!!!!