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おもに劇団⭐︎新感線まわりの怪文章を投げています

「推しの情報少ないほうが楽しいオタク」という生き物

こんばんは。どうでもいい話から入ると最近ブログで文章打つのって小説書くのより手軽で楽しくない?って気づいて小説(二次創作)に対するモチベが落ちています。
いいですねブログ。小説は「なんでこんな思いして下手くそな文章打ち続けてんだろうな」って鬱になりながら書いてたけど、ブログって脳味噌垂れ流し!推敲無し!文章力も語彙力も詩的表現もくそくらえドーンバーン!みたいな。文章打ってるだけで楽しいという感覚を久々に思い出した。ありがとう。
 
どうでもいい話ここまで。
ここからもどうでもいい話です。
 
最近推し舞台(推しが出ている舞台&その舞台自体が推しと呼べるほど好きな演目)の宣伝をするため、人里に降りてきて所構わず銅鑼を打ち鳴らして回っています。いや別に。宣伝しないとまずいほどチケ売れてないわけでもないんだけど。ただ単に舞台が最高すぎて見てほしいので、朝から晩まで騒いでいます。
 
そんなこんなで、最近設置した質問箱にも、舞台のオタクからのご質問?ご意見?を頂くことが多い。
最近来たなかで「ホア…」って一番なったのこれ。
 
この間まで太一蘭推しだった髑髏党仲間が、ここに来てみんな廣瀬蘭に口説き落とされていて困っています。(特に廣瀬氏のブログが効いてる模様) もづさんの考える、廣瀬蘭のよさや魅力を教えてください。
(質問者様勝手に引用してしまってごめんなさい)
 
ブログが効いている……
ブログが効いている!!!!!!!!!????????????
 
その時オタクに衝撃走る。なにそれ異次元。でも言われてみりゃ「いやそりゃいるわ」の響き。
 
それで私も気づいたんですよ。
「もしかしてみんな…推しの近況を追いかけられる環境…好き!?」
 
いまわたし髑髏城の七人花鳥風月追いかけてるんですけど
season月から若手のいわゆる2.5系と言われる俳優さんたちが入ってきて、びっくりしたことがある。
ブログとかツイッターめっちゃ更新する。毎日してる。ほんとに毎日。嘘でしょ。ただ座ってボーッと見てただけの私でも疲れた〜って思いながら帰ってきてるのに。2.5系の子たちブログかツイッター更新するまで気持ちよく眠れないのかなってレベルで絶対更新するんだもん。すごいよ。鈴木拡樹くんとかもうこれ以上人格がきれいなところを見せないでほしいって思う密度のツイートが毎晩クール便でTLに届く。
 
もしも私が鈴木拡樹くんで、髑髏城ツーステやったあとツイッター更新しろって言われたら多分こんな感じ。
 
☆★☆★☆★☆★☆★☆
もうむり
★☆★☆★☆★☆★☆★
 
いやーーーすごい すごいわ……体力じゃなくて気力勝負だよね。そもそも私だったら「この☆いらなくない?」みたいになって3日で「もうむり」だけ呟くようになると思う……。
 
無精者オタク。ブログは回ってきてもほぼ読まないので、定期的に目に入るのは鈴木拡樹くんなんですけど、冒頭の廣瀬くんや、宮野さんも毎日のようにブログ更新してるみたいですごい。
ほんと…すごいよ。すごいですよそのマメさとファンサービス精神。ほんとすごいんで、そういうところに惚れてるオタクのみなさんはガンガン誇ってほしい。「うちの推しめっちゃマメですよ」って。
 
そう。すごいと思うし本当に素晴らしいことだと思う。
 
なのに私、この推し情報洪水をもたらす俳優勢を見ていると「推しの情報量少なくて良かった」と安心してしまう。
 
考えてみると、私推しのことなんも知らないままだわ……。
推しの誕生日も覚えてない。多分九月。みたいなレベル。
推しの身長体重?とか(そもそも出てるのかな)公式プロフィールも覚えてない。
年齢もぶっちゃけ怪しい。(いま何歳かはわかるけど、何歳のとき何やって〜みたいなの覚えてない)
お米が大好きなことは知ってる。
 
単に私が記憶力がない説!ある!と思うんですけど、ほんとにね…あの…興味がない…びっくりするぐらい興味がない。
誕生日来たら「あっ誕生日かーーっ!」ってなって「生まれてきてくれてありがとーーーっ!!!」ってなるし、身長体重も聞いたら「え〜すご 神の意図を感じるな」みたいになるんだけど、推しにまつわる情報すべて素晴らしいから情報の細部まで見てない。
 
推しのことは舞台を見て射抜かれて好きになってしまって、当時男性の芸能人を好きになるという経験をしたことがなかった自分は「男の芸能人ってどうやって好きになるの」と混乱しながら推しの名前でサーチかけたり、オフィシャルサイト見たり、まぁそういうことしてたんですけど。将来の夢はペガサスだったとかそういう、「え!?」って情報がぽつ…ぽつ…と落ちてくるだけで、推し自身から落ちてくる推しの情報がぜんぜんなかったんですよね。 
FC会報とか舞台パンフとか、然るべき場所見ればしゃべってるけど。でもやっぱ推し、情報量少ねえ!!ってなった。
 
ところがどっこい私はそれでよかったんですよね。
推しの情報量少ないの気づいて、逆にほっとした。
 
推し、舞台のうえで情報量が多いので。私は頭のキャパシティ小さくて、舞台の上の推し(あるいはテレビや映画でお芝居をする推し)で手一杯なんで。推し自身の言葉とか、聞きたくないわけじゃないんだけど……聞けたら普通に嬉しいんだけど、それって本当に推しの原液だから、あんまりちょくちょく触れてしまうと恐れ多いんだよね……。
 
「お前それは推しじゃないよ」「オタクじゃないよ」って言われたら、まぁそうかも…とはなる。
でも……やっぱり推しが好きだし、推しの芝居を舞台のうえで観るとただでさえ壊れかけの脳がぶっ壊れてしまって「好き」「本当にありがとう」「こんなに美しくて石油王に攫われないか心配」などと言う機械になってしまうんですよね。(今はもう石油王に攫われないと思っています)
 
だから自分みたいなキャパ狭オタクにとって、推しはすごく相性が良い推しなんだなって思う。
 
推し…
ブログ更新しなさすぎて、最後のほう一言だけになって、2015年で更新止まってるのとか…ほんと好きで……
でも推しのそういうとこ好きって話しても他の人に推しの良さが伝わるわけではないかなって 理解はしてるので…
 
他の人はどう思うかわからないけど、私はたまらなく好き……。
ある種「推しの情報量が少ない」という「推しの情報」を愛しているのかもしれないですね。
 
余談ですけど、推しの情報が少ないと、たまに来るパンチの利いた情報で脳を適度に揺さぶれるのが楽しい。
 
私の推しまわりの、私のなかで好きな事件は「スリッパ事件」なんですけど。
ある日、推し出演舞台の演出家さんが、ブログに推しの話を書いてくださったんですよね。
内容を要約すると
 
すごい立ち回りや踊りモリモリ舞台の稽古にもかかわらず、推しがスリッパでやってくる。
足元が悪いだろうに、その稽古を当然のようにこなす。
 
……まあ、こんな感じの内容で。
なんでスリッパだったのか、実はわたしは知らない(遠征舞台だったもんで、その答えが掲載されてるらしいパンフ購入に出遅れた)んだけど、当時推し界隈のツイッター(私は僻地なので推し界隈の全容はまったく知らないです)はにわかに湧いた。
やだ〜スリッパで平然と稽古する推し。現実味がある〜。なんでスリッパなのかわからんところも推しっぽさがある〜。みたいな。当時の記憶曖昧なので多分ちょっともしくはだいぶ違います。ごめんね。
 
ていうか界隈っていうか、界隈は嘘。主語を縮めます。私が湧いた。
私の脳に「推し」「スリッパ」という情報がものすごい濃度で迫ってきて、突き刺さった。
頭がおかしくなった私は、推しを知らんひとも見てるツイッター「推し!!スリッパ!!」ともう要領を得ない興奮してたわけで。したらば当然のように、周りはこの推しスリッパ事件の詳細なんて知らないわけで。でも私、まわりが推しスリッパ事件の詳細知っているかどうかとかどうでもよくって。とりあえず「推しがスリッパを履いて天才なんだよ!!!」って言って回ってた。
 
推しがスリッパを履くと天才に見える。
オタクってそういう生き物でもあるのかもしれない。
 
そんなこんなで推しの情報量少ないほうがあらゆる面でいいなぁ…と思っていた自分。昨今、推しの情報量が多いほうが楽しいタイプのオタクをたくさん見て「脳のキャパが帝国劇場ぐらいあるんやろな……脳内でお弁当売ってる余裕まであるんだろうな…」「わたし…どう頑張ってもシアターサンモールぐらいしかないから…」って感動してる。
それでも私は、私なりにこれからも推しを好きなので。空の星を眺めて「星があるなぁ」「星…そこにいて天才だな」「しかも輝いてる…奇跡だ…」ぐらいのテンションで行こうと思います。
 
あのねでもね 推しね ほんとに私は推しのこと好きなんだよね。
静止しているかと思ったらエモーショナルな叫びを叩きつけてきたり、一挙一動、指先から髪の毛まで神経がめぐっているみたいに体が動いたり、目にも止まらないけど早いだけじゃなくって見せ方もわかってる殺陣とか、「殺した!いまほんとに殺した!」って思う殺し方とか、「あっいま死んだ!ほんとに死んだ!」って思う死に方とか、体重があるのかないのかわからなくなる踊りとか、和紙にぼうっと染み出してくるような独特の声とか。
他の人がどう思ってるかはわかんないし関係なくてさ、推しが好きなんだよねーーーっ!!!
元気でいてください!!!!出来る限り楽しく過ごしてください!!!!カテコ爆速帰宅はここまできたら貫いてください!!!!!
 
というわけで、そんな私の推し(早乙女太一)が出演して好き放題暴れている「髑髏城の七人の月〜ブログとかあんまり更新しない月〜」よろしくお願いします。
福士くんと三浦くんその他の皆様に風評被害をかぶせたことをお詫びします。
 
あと、同時にダブルキャストで上演している「髑髏城の七人月〜ブログとツイッター更新しまくりの月〜」もメチャ面白いので見てください。
 
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宮野真守!鈴木拡樹!廣瀬智紀!
舞台の上でも情報量がメチャ多い!
最高エンタメなのでオタクは今からでもチケットを取って!!!
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月髑髏始まってから鈴木拡樹くんにごめんなさいを言うことが多すぎてもっとちゃんと反省をしたい……。
 
鈴木くんのあまりに隙のない努力と「己の魅せ方」への追求に恐れおののいています。
絶対絶対絶対絶対今以上に売れて、あと蛮幽鬼再演のあかつきにはサジと名乗る男になって大暴れしてください。もう私には鈴木サジばんゆ〜きの「ワッツニュー!」が見えてるので、あとはチケットを買うだけです。
 
ちなみに、噂を聞いて以来こわくて廣瀬くんのブログ見てなかったんですけど、さっき初めて覗きにいきました。
いっぱい書いててすごいんだけど「このひと…あのハードな公演こなしたあと、こんなメルヘンOLのごときブログを執筆しているの…?」と思うと狐につままれた気持ちになりました。たぶん一回のブログだけで推しのブログ(廃墟)一年分の文章量があるとお見受けしました。(検証はしてないです)すごいなほんと。
 
健やかであってほしい……廣瀬くんの筆致……。